ENDING


殺害トリックは思いのほかシンプルだった。被害者の持っていた台本に一言メモを添え、あえて毒入りのグラスを取らせるというもの。台本がきっちりと決められた推理ゲームという状況を利用した実に大胆なトリックだ。

あなたは犯人と証拠品を特定し、扉に向かってそれを宣言した。ほどなくして扉が開き、依頼主が顔を覗かせる。突きつけた証拠と犯人の顔を見て、依頼主は薄く笑った。

「ふふ、残念ですが、あなた方をここから出すわけにはいかないようですね」

手に握られた拳銃の銃口がこちらを向きかけたその最中、依頼主の体に大きな影が覆いかぶさった。どうやら、仲間の隊員たちが駆けつけてくれたようだ。完全に取り押さえられた依頼主は、後ろから来た司令員の合図で連行されていく。去り際、依頼主が何かを言っているような気がした。聞き取ることは出来なかったが、しばらくして司令員から送られてきたボイスメッセージには、その意味深な言動が収録されていた。

音声を再生して、確認しよう。

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犯人は依頼主本人であった。
いったい彼がなぜこのような依頼をして来たのか、そもそもなぜ犯行に及んだのか、まだまだ謎が多い。本人が黙秘を続けているため、捜査は難航している。

果たしてこの事件が、完全に解決の日の目を見る時は来るのだろうか…


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【おまけ】報告資料 Ⅰ 全員の素行資料の詳細

捜査部隊 稼働員一同へ

本案件の被害者並びに容疑者、関係者の相関図をまとめた資料を添付致します。

捜査中、充分に確認が出来なかった稼働員は、ご確認ください。

7人それぞれの人物関係が、矢印などで結ばれ詳細に記されています。

(※NoEscapeバージョンの資料を掲載しています)

【おまけ】報告資料 Ⅱ 部屋で発見された「罪」に関する告発文章

本案件の現場となった、容疑者スティーブ=スパリアのワインセラー内で発見された文章です。皆様が部屋の中の仕掛けを解き発見した封筒の中からは、当時のメンバー全員の罪を告発するという旨のメモ書きが見つかりました。警察局では、引き続き他の五人への聞き取り調査を行う予定です。

公開日:
最終更新日:2023/08/14